患者様
50代 男性 会社役員
症状
・血液検査の結果にて腫瘍マーカーでひっかかったことがきっかけで不安に襲われることになる。
・わけもなく不安になってしまったりする。
・一人で出かけることができない状態で、常時息苦しさを感じている。
・眠りが浅く、よく目が覚める。
検査結果
・頭蓋骨の触診にて、動きが通常よりも弱い。
・呼吸が浅い。
・肝臓 腎臓 副腎が触診にて重くなっており、内臓疲労がみられる。
・頚椎2番の歪みが、眼精疲労などもあり。
・巻き肩、猫背ぎみで胸椎の可動性の低下
治療内容と経過
■1回目
頭蓋の動きがかなり悪い状態ではあったため、頭蓋を軽いタッチで施術し、動きの回復を促す。動きが回復することで、循環が変わり自然治癒力の向上につながる。
また呼吸が浅い状態でもあったので、肩甲骨まわりの可動性をあげることで呼吸しやすい体つくりをしていく。
副腎 肝臓など内臓施術。
初回は頸部の可動域の回復もみられたので、それで終了。
・
■2回目
前回と同じように施術をしていく。やや呼吸の改善がみられる。
自宅にて腹式呼吸をするようにと伝える。
・
■3回目
朝起きたときに楽になってきたと感じるようになった。
背筋が伸びるようになり、姿勢の改善もややみられる。
・
■5回目
今まで奥さんといっしょでのご来院だったが、一人で来院されるようになる。一人で出かけることもできるようになったと本人談。
ストレス耐性力を上げるためにも内臓のケアはまだ必要と伝える。
・
■8回目
ときおり不安に襲われることがあるものの、ほぼ以前の日常に戻ることができたということ。内臓はまだ疲労している部分があるため、副腎中心におこなう。
考察
50代前後の働き盛りに急にわけもわからず不安になってしまう。という話は決して珍しい話ではありません。
この方の場合は、お子さんが家が出られて一人暮らしを始められたことで、家庭内の環境が変わったことがきっかけでした。
・
昔の自分ならこんなことは考えられなかったのに、なぜか不安になってしまう。そのように焦って来院される方が大半だと思います。
このような状態になってしまうのは、男性ホルモンの低下もありますが、ストレスに対する耐性力が以前に比べて落ちてしまっていることにあります。
・
人間はストレスを感じた時にそれに対抗するためにホルモンをだして、ストレスに対処しようとします。ところが、内臓機能の低下や自律神経の乱れがきっかけでホルモンが出にくくなったりして、うまく対処ができにくくなってしまい、不安を感じやすくなってしまうのです。
・
このような状況になってしまっても、内臓や自律神経を整えることで十分に改善してきます。
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