
6月なり梅雨の時期がやってきましたね。
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花粉が終わったと思えば梅雨に入り、この時期は決まって体調がすぐれないという方が
非常に多いように思います。
また年々、温暖化など異常気象になりつつある日本列島では寒暖差も大きく、梅雨の時期でも気温が低くて寒さを感じる時もあるくらいです。
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そこで今回は梅雨と自律神経についてです。
この梅雨時、よく耳にする気象病。
気象病とは気象の変化によって症状が出現する疾患などの総称です。
気圧、気温、湿度などの変化に心身がうまく対応しきれないことで症状が出現すると考えられています。
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気象変化の中でも特に引き金になると言われているのが気圧で、6~10ヘクトパスカル以上の変化で発症することが多いようです。
気圧の変化が急なほど症状が出やすく、気圧が低下するときに不調になる人が多い傾向があり、また自身の体調によって症状が出やすくなることもあります。
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気象病のメカニズムはまだ完全に分かっているわけではありませんが、脳や神経に情報を伝える役割である内耳が関係しています。気圧が低下すると、内耳が気圧変化を感知し、前庭神経が過剰に興奮することで自律神経のバランスが乱れます。その結果、様々な症状を引き起こしてしまいます。
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また姿勢も関係しており、姿勢が悪くなると首や耳周りの筋肉が緊張したままになり、頸椎が歪みます。すると内耳の位置がずれ、気象センサーに影響しやすくなります。
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症状としては、頭痛、耳鳴り、めまい、 首や肩などが痛くなる、気持ちが落ち込むなどから、古傷が痛む、更年期障害の悪化などもともと持っていた持病が悪化して現れるものまで、多岐にわたります。

【 気象病チェックリスト 】
・天気が悪い時に体調が悪い
・頭痛もちである
・乗り物酔いしやすい
・めまいや耳鳴りが起こりやすい
・日常的にストレスを感じている
・エアコンが聞いている環境にいることが多い
・低血圧気味
・猫背気味で姿勢が悪い
・ストレッチなどの柔軟、運動することが少ない
・過去に大きな怪我をしたことがある
・飛行機や新幹線に乗ると耳が痛くなる
皆さんいくつ当てはまりましたか?
これらの項目に複数当てはまるようなら、気象病のリスクが高いといえます。
ではどうするかですが、
本来、自律神経が正常に働いている人であれば「気圧」「湿度」「温度」の3つの変化にうまく体を適応させることができます。
しかし自律神経が乱れていると、これらの対応がうまくできません。

対策としては
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①湯舟に浸かる
気圧、湿度、温度の変化が大きくなると交感神経が優位になりやすいです。
40度以下のぬるま湯に浸かることで副交感神経に切り替わります。
注意する点としては、熱すぎるお湯に浸かると交感神経を優位にさせ、心身を興奮状態にしてしまいます。もし40度で物足りないという場合は42度を超えないように設定しましょう。
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朝、眠気を覚ましたいときに短時間浸かる分には良いです。しかし、心身が疲労している夜に熱いお湯に浸かってしまうと、交感神経を活性化させることにより、疲労を蓄積させてしまうことにもなりかねないので要注意です。
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②服装で調整する
湿気を逃がす通気性の良い素材の洋服を選ぶようにしましょう。
トップスであれば、しめつけすぎず首元や袖がゆったりとしたタイプがオススメです。
ボトムスは半ズボン、丈が短めなど服の中に熱がこもらないものを選びましょう。
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③汗をかく
湿度が高くなると、身体から水分や汗、尿をうまく排出しにくくなります。
体内に余分な水分や老廃物が溜まり始めると自律神経が乱れるきっかけとなるため、
なるべく外出するように心がけたり、軽いストレッチや簡単なエクササイズで体を動かし、余分な水分や老廃物を排出していきましょう。
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④エアコンの除湿機能、除湿器を使う
まずは、室内の湿度を測定しましょう。
除湿運転によって室内の湿度を50〜60%に調整することで、快適に過ごしやすくなります。使用時間としては、長時間使用すると空気が乾燥しすぎるため、1日数時間程度の使用が適しています。長時間の使用を防ぐために、エアコンのタイマー機能で時間設定しておくのも一つですね。
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また自律神経が乱れると気分が落ち込む傾向にあります。
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そしてこの梅雨時は日照時間が減少します。日照時間が短くなるとセロトニン(幸せホルモンとも言われています)が減り、気分が落ち込みやすくなり、鬱っぽくもなるため晴れている日は積極的に日光を浴びるようにしましょう。
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気象の変化は避けられませんが、ちょっとした対策でいつもの自分に戻りやすくなります。
まずはできることから始めてみて下さいね。
お電話ありがとうございます、
ウィル整体院でございます。