自律神経とうつの関係性とは

今回は自律神経失調症とうつ病の関連についてお伝えしていきます。

近年増加している自律神経失調症やうつ病。


病院ではひとまとめに自律神経失調症と言われ、良く分からないという声も聞きます。

自律神経とうつには切っても切れない関係がありますので、今日はこの関係性を説明していきます。

自律神経失調症について

自律神経失調症の症状

この『自律神経失調症』は自律神経が体質や精神的ストレスによって正常に
機能しないことによって起こります。病名ではなく、さまざまな症状の総称です。



症状としては
倦怠感・動悸・発汗・下痢・便秘・立ちくらみ・めまい・不眠など。

といった感じで、症状だけでも色々なパターンがあります。

何度かお伝えしてきましたが、自律神経とは『交感神経』と『副交感神経』の
2つに分かれており、心身のコントロールをする働きがあります。


交感神経は、身体を活発に動かす『アクセル』、副交感神経は身体を休める
『ブレーキ』の働きがあります。
日中活動するときは交感神経が、夜眠る前には副交感神経の働きが強くなります。
これらが互いにバランスを取りながら体を調節しています。


ストレスなどにより2つの神経のバランスが崩れると、自律神経失調症になります。

自律神経失調症がうつ病へと変わる過程

自律神経失調症の背景にはうつ病があるということもあります。

うつ病はストレスとの関係性が認められており、精神面はもちろん身体面にも
大きな影響を及ぼします。



まずその過程として、過度のストレスにより心身の緊張が続くと第一に交感神経が活発になり副交感神経の働きが低下します。

これが自律神経失調症の段階であり、主に身体に症状が出るようになります。
次にそのままストレスのある生活を続けていると、副交感神経の低下だけでなく、徐々に交感神経の働きも悪くなってきます。

これは軽い『うつ』の段階であり、身体だけでなく少しづつ心にも症状が出るようになります。さらに症状が進むと副交感神経も交感神経も低下し、働きが悪くなります。これは『うつ病』の段階であり、身体にも心にも症状が出ます。

うつ病について

うつ病の症状

うつ病は症状の現れ方により、大きく2種類に分けられます。
抑うつ状態のみ起こる『うつ病』と、抑うつ状態と躁(そう)状態の両方が起きる『双極性障害』です。



うつ病は長期間にわたりうつ状態が続くことが特徴です。
日常的に気分が落ち込むため、好きなことに対しても興味を失ったり、
自己評価が低くなり自己嫌悪に陥ったりする傾向にあります。



精神的症状としては
・気分が落ち込む
・無関心
・やる気が出ない
・ぼんやりすることが増える
・自分には価値がないと思ってしまう



身体的症状では
・食欲不振
・睡眠障害
・疲労感

などこれらに多く該当するほど、うつ病の深刻度は高まります。



そしてもう一つの『双極性障害』はうつ状態に加えて、うつ状態とは対極である『躁状態』も現れ、それらの状態が繰り返し出現する慢性疾患です。

この躁状態というのは

・寝なくても活動を続けられる
・根拠のない自信に満ちあふれる
・イライラしやすく怒りっぽい

・話し続ける

・思考がまとまらない

・落ち着きがない

といった周囲から見ると一見元気そうにも見えますが、明らかに高揚した状態が7日以上持続している状態のことをいいます。

うつ病と自律神経失調の違いとは

ここまで、自律神経失調症とうつ病の症状について触れてきましたが
違いとしてはやる気や意欲という感情面にあります。
自律神経失調症であればうつ病のように日常的にずっと気分が落ち込んでいるわけでなく、むしろイライラなどの感情が大きくなる傾向にあります。

精神面の症状が強いうつ病との最も大きな違いといえます。



またアライメントの点から見ると
自律神経失調症やうつ病の方は骨盤や背骨が歪んでいることや姿勢が悪い傾向にあります。
これらは知らない間に脳にストレスを与えています。

この身体が傾いた状態だと神経の流れが悪くなり、休んでもうまく回復せず、最初は小さなストレスですが、長く続くとそれ自体が大きなストレスになっていくのです。

また自律神経は背骨の周りに通っているため、結果として自律神経が乱れ、不調を招きやすくなります。

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つまり背骨の状態を日頃から良くしておくことが予防や回復に繋がるということになります。


まずは軽くストレッチしたり、自分ではうまくできないというのであれば
専門家を頼ってみるのもいいかもしれませんね。

ウィル整体院