卵管に関する問題は意外と多いですね。
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卵管のつまりが発覚するタイミングは不妊専門クリニックなどで初期の検査時です。
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まず不妊や妊活にて婦人科に行き、様々な検査を初期においてはおこないます。
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その中でおこなわれる検査において卵管の検査があります。
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卵管の中に造影剤を入れて卵管のつまりを確認する「卵管造影検査」だったり、卵管に生理食塩水を通す「卵管通水検査」があります。
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この時に卵管がつまっているかどうかを確認し、卵管がつまっていると大きな問題になるわけです。
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卵管の役割は、端的に言いますと「精子と卵子が出会う場所」になります。

排卵された卵子は卵管采がキャッチをして、その卵子は卵管を通って子宮に向かいます。
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それと同時並行にてしかるべきタイミングにて射精された精子は膣→子宮→卵管を通じて卵子を迎えに行きます。
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この精子と卵子が無事に卵管にて出会って受精をする場所が卵管になります。
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ですので、この卵管に問題があると精子と卵子が出会うことができませんので、大きな問題です。
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では対策としてはどのようなものがあるでしょうか。
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ここで大事になってきますが、卵管は左右に一つずつあって計2つあるものですが、これが「片方だけつまっている」のか「両側つまっているのか」で大きく変わっていきます。
卵管の片方だけつまっている場合

ここで重要な事実ですが、右の卵巣で排卵された卵子は右の卵管采でキャッチされ、右の卵管を通ると思われている方がほとんどかと思いますが、実は右の卵巣で排卵された卵子が逆側である左の卵管采でキャッチされることもあります。
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おおよそ排卵された卵子のうち約⅓は反対側の卵管采でキャッチされるというデータがあるくらいです。
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つまり、卵管が片方つまっていても自然妊娠することがあるのです。
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ですので、「卵管が片方つまっている」と言われたとしても、自然妊娠をあきらめるのはまだ早いのです。
卵管の状態を少しでもよくする対策

また医療機関においては外科的な手術としては、卵管鏡下卵管形成術(FT)というものがあります。
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つまっている側にカテーテルおよびバルーンという管をとおすことで卵管のつまりを解消する手術法です。
この手術法後は妊娠率の向上を期待できるのが特徴ですが、効果が6か月間と言われており、再癒着する可能性も示唆されています。
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つまり、癒着を一時的に改善したとしてもまた卵管の動きが悪くなってしまうことがよくあるわけです。
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こので理解していただきたい事実ですが、卵管は単なる管ではなく、平滑筋という筋肉で構成されているものです。
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すべての筋肉言えることですが、この筋肉に命令をする神経が張り巡らされているものです。
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つまり筋肉に命令をする神経の流れを良くする→筋肉の働きの改善が期待できる
ということが言えます。
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卵管の神経はおおよそ背中の下から腰のあたりの背骨から出ているものです。
この背中の下から腰のあたりの背骨の緊張している、固まっていると卵管につながっている神経の流れも悪くなり、結果的に卵管の働きにも影響していきます。
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ですので、FT手術を受けるにしても背中の下から腰のあたりの背骨まわりをよく動かしたりして、コンディションを整えておくことも卵管の状態をよくすることにおいては重要です。
卵管が両側がつまっていると言われたら
卵管が両側つまっている場合は、正直なところ自然妊娠はかなり厳しくなり、体外受精など高度生殖医療を利用せざるえなくなります。
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また卵管水腫など卵管に何かしら原因で癒着して、貯留液がたまっている状態ですと、貯留液が子宮側に流れてしまいます。
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こうなると着床した胚にまで流してしまう可能性があるので、かなりやっかいになります。
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このような場合は卵管切除といった外科的な手術をおこなう場合が多くなります。
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上記の項目でもお伝えしたとおり、癒着を起こさないように普段から卵管につながる神経の流れは良くしておきたいところですね。
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自然妊娠を目指す上で卵管および卵管采のコンディションは非常に大事ですので、卵管のことも理解しておいてくださいね。
お電話ありがとうございます、
ウィル整体院でございます。