
体外受精をしていて1番緊張するのは移植後だと思います。
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胚移植はご存知のとおり、採卵した卵子を採精した精子とかけあせて受精卵をさらに培養して、一定のグレードに成長した胚を一旦凍結し、移植直前に凍結した胚を融解し、その胚を子宮内膜に戻す。という作業です。
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移植自体は採卵と比較しても難しいものではなく、子宮の形に問題がなければ簡単に終わるものです。
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簡単に終わると言っても、その2週間後には妊娠している可能性があるわけです。
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「妊娠しているかも…」という期待をしながら判定までの10日から2週間を過ごすのですから、気になって仕方がない という方も非常に多いです。
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一昔前まではクリニックなどでも、「安静にしてください」ということを言われていたらしいですが、安静にしようがしまいが妊娠率に影響がないということになり、移植後も「いつもどおりに過ごしてください」と言われることがほとんどだと思います。
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とはいえ「これは避けたほうが良い行動」がありますので、今回は移植後の過ごし方やNG行動をお伝えしていきます。
①自転車に乗る

普通に自転車に乗るだけならまだ良いですが、いわゆる段差やジャリ道など股間回りに衝撃や振動が走るような道は避けたほうが無難です。
細かい振動は子宮に何かしらの影響があるとされていますので、このようなことは避けられたほうが良いです。
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自転車を通勤で使用している方は段差などがある場面では、自転車から降りて自転車を押していただいたほうがいいですね。
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それ以外の電車や車の振動などは基本的には大丈夫ですので、普通にお出かけしてくださいね。
②生モノや食べ慣れていないものを食べる。

生モノや食べ慣れていないものを食べる1番のリスクは下痢など腹痛を起こす可能性があるということです
下痢ということは腸が過度に蠕動運動を起こしている状態です。
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腸の真下に子宮がありますから、腸が収縮すれば子宮にも悪影響を及ぼす可能性があります。
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子宮も同じように収縮すれば、移植した胚を外に排出しようとします。
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刺身などの生モノが出産するまで食べれないのは本当に辛いところですが、下痢を引き起こす可能性があるものは避けられたほうが無難です。
③家に引きこもる。

動くことを過度に避けすぎるのも考えものです。
普段からインドアな方ならまだ大丈夫ですが、休日は出かけていることが多い方が家に引きこもるとかえってストレスになります。
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家にいれば妊活のことばかりを考えてしまう…。といったことがおこります。
家で何もしないでいるほうがマイナスなことを考えてしまうので、近場でも良いので少しでもお出かけするくらいが丁度良いです。
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どうしてもお出かけが難しいのであれば、映画を見て感動するのも良いですね。
④ネットで必要以上に移植後のことを調べてしまう。

どうしても不安になってしまい色々なことを調べてしまう方が多いですが、確実に言えることは調べても答えは出ないということです。
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妊娠していても何も自覚症状がない方もたくさんいらっしゃいます。
むしろ妊娠していて何か症状がある方のほうが少ない印象です。
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妊娠前の状態は個人差がかなりありますし、1回目の妊娠か2回目の妊娠でも大きく違います。
出血があったとしても軽い出血程度であればそこまで心配しなくて良いですし、生理並みの出血でも妊娠していた…なんてこともあったりします(過去の患者さんで1度だけこのようなことがありました)
着床や妊娠のメカニズムは医学が進歩したこのご時世でもまだまだわからないことが多いのが実情です。
確かに胚のグレードにも問題ないし、年齢もまだまだ若い、検査しても特に異常は見当たらない。それでも妊娠しない…。このような方は一定数いらっしゃるのは事実です。
それでも過度に心配したり不安になること自体が子宮にとってはマイナスになることは間違いないです。
不安になるお気持ちもよくわかりますが、ご自身の好きなことをしながら判定を待っていてくださいね。
お電話ありがとうございます、
ウィル整体院でございます。