アトピーでのよくある勘違い

アトピーのよくある勘違い

①水分を取らないといけない。

体の状態によりますが、水分を取りすぎてしまうことでかえって悪化される方もいらっしゃいます。
東洋医学には「水毒」という考え方があり、この状態は水分が溜まりすぎて排出できていない状態です。
このような状態で必要以上の水分を取りすぎてしまいますと、浸出液が多くですぎてしまったり、脚がむくんだりします。
大事なのは水分を排出する力を身に着けることです。
しっかりと排出する力を身につけてから、適正な水分量を摂取することが大切になります。そのしっかりと排出をする力をつけるための整体をおこなってまいります。

②皮膚を掻いてはいけない。

「掻く」ことに対してマイナスに感じてしまう方は多いですが、痒みがある状態で掻かないほうがストレスがかかってしまい、かえって体に負担がかかってしまいます。
また皮膚を掻くことで一旦は皮膚はダメージを受けますが、その後に再生することでより強い皮膚に変わっていきます。
ですので「掻く」ことは決してマイナスなことではなくプラスなこととしてとらえてくださいね。

③保湿は必ずしないといけない。

専門家の間でも保湿に関してはかなり意見が分かれますが、当院の見解を述べさせていただきます。

保湿はまず浸出液がある時は絶対にNGです。浸出液が出ている状態で保湿などの水分量を増やす行為はかえって浸出液を助長する行為になりますので、この状況では避けるべきです。

部分的なアトピーにおいては炎症以外の部位には使用することはOKですが、傷口がある部位に関しては回復を早くするためにやはり避けたほうが無難です。

人の皮脂が一番の保湿剤です。炎症が治まり傷口が回復していけば自然と皮脂が出てきます。

そして一番大事なことはご自身の感覚です。保湿剤を使うことで「心地よい」と思うのであればOKですが、「塗ってみて気持ち悪い感じがあるけど、やむおえなく塗っている」というのであれな避けるべきです。

ご自身の感覚を優先したほうが一番回復が早くなります。

③脱ステロイドしないといけない。

ステロイドを卒業できれば理想ですが、一気にやめてしまうことで症状が一気にぶり返してしまうことはよくあります。
アトピーはいうなれば「皮膚の火事」ですので、一時的に火事を鎮火させるためにストロイドが必要な場面も出てきます。一時だけでも火事をまず鎮火させたほうがアトピーの根本改善は進めやすくなります。
そのため、専門家の指導のもとに整体で体の改善、生活習慣の見直しをおこなったうえで、少しずつステロイドの卒業に向けて準備をしていくことが一番の近道になります。

ウィル整体院